室蘭本線の旅!!有言実行なる
投稿日:2025年06月23日
2025年6月11日(水)からの22日(日)までの11泊12日の室蘭本線の旅(岩見沢~長万部:営業キロ218㎞)、沢山の方のご声援と天や神のご加護を得て、この本線に登場する47ある全駅舎の立ち寄りに成功する。この区間、熊が出没しそうな区間もあったが、ハラハラドキドキしながらも無事踏破でき、これまでの旅の中でも印象に残る旅となった。これで通算営業キロは、1万6千837km(活動日数835日、日本の鉄道の60.8%。地球円周の42.0%)となり、当面の目標の1万7千キロまで163㎞となった。
今回の旅の特筆事項は次の通り。
①JR北海道のダイヤは少ないし、ホテルの数も少ないので、旅プランの策定に苦労したが、推敲に推敲を重ねたプランが功を奏し、室蘭本線の旅を無事終結できる。すなわち、苫小牧7泊、東室蘭4泊は大正解であった。今思うと、このプラン以外では、”室蘭本線の踏破は難しいのでは”と自負できる。
②これまで秘境駅は幾つも踏破してきたが、その中でも静狩駅と礼文駅の間にある小幌駅の踏破は、難関中の難関であった。それは、国道37号線から800m位、熊の出没のリスクが漂う森林、橋のない小川に沿った獣道を、命がけで踏破したからだ。これまでの飯田線の田本駅、土讃線の坪尻駅に比べ、数倍難しい秘境駅であった。それ故、無鉄砲では臨めない区間であった。ネットで検索しても道筋は出てこない。歩く鉄道作家である以上、何とか無事踏破し、第三者に発信したかった。来る日も来る日も悩んだ結果、ある日運よく、ネットでやっと今回歩いた道筋に出会う。
③今回の旅は、一度も傘をさすことなく、風光明媚な箇所が多々登場する室蘭本線を踏破できた。7日以上の旅で、傘の登場のない旅は初となった。恰も本州を歩いているような錯覚(街並み、自動販売機、コンピになど)もした。6月の北海道は日も長いし、梅雨もないので、2014年~2016年に引き続きそれを実感した。
※苫小牧西港フエリーターミナル駅にも立ち寄る
※大岸駅界隈の海岸、洞爺駅界隈の虻田神社(あぶた)
※室蘭駅に繋がる白鳥大橋下を潜る
④今回の旅を通じ、北海道で初めてJR線による面ができた。すなわち、長万部~ニセコ~俱知安~小樽~札幌~岩見沢~苫小牧~登別~東室蘭~長万部のエリア。今回の旅を通じ、リスクを勘案した旅プラン(歩く鉄と乗り鉄併用)で、帯広、釧路、根室、網走、北見、富良野などに何とか立ち寄りたいという夢広がる。
➄今回の旅程、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と「人生万事塞翁が馬」の諺を強く感じたことはない。前者は秘境駅小幌の踏破が該当。後者は北海道新幹線の工事で、神戸大阪の旅期間中、当初予定していた長万部泊がNGとなる連絡を頂く。一瞬ショックとなり、東室蘭から長万部区間の踏破はできないのではないかと脳裏に漂う。しかし、神戸大阪の旅から戻り次第、推敲に推敲を重ねた結果、東室蘭のホテルの宿泊予約にこぎつける。もし、長万部に4泊宿泊していたら、ダイヤの関係から小幌駅も含め、東室蘭から長万部までの全駅舎立ち寄りはできていたいかも知れないと。すなわち、九ヶ条からなる”こだわり鉄道つたい歩き”の第5条(先憂後楽の考え方)に反する歩きとなるからだ。
⑥古山駅(ふりさん)、早来駅(あやきた)、安平駅(あびら)、稀府駅(まれっぷ)など読めない駅舎と対面する。
⑦由仁駅、豊浦駅、稀府駅で駅備え付きのメモ帳に今回の旅をメモする。(これまで北海道の旅でメモ帳に記載した駅は問寒別駅など)
⑧飲み屋などで沢山の方と出会う。小幌駅の踏破についてご意見を伺う。2015年以来2度目である、”新千歳空港温泉”の立ち寄りは旅の締めとして最高であった。
※粋な喫茶店”えちおぴ屋”(糸井駅界隈)
※郷土料理”せきはら”にて(苫小牧駅界隈)
※居酒屋”まんまる”にて(東室蘭駅界隈)、新千歳空港温泉
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