歩き記録館

歩きの動機

 創刊号でも触れた通り、私のウォーキングの出発点は、健康管理、散歩もしくは物見遊山の軽い動機からで、平成12年5月3日(水)多摩川土手・河原歩きである。鉄道の駅に換算すると、小田急線の登戸駅から京王線の聖蹟桜ヶ丘駅だろうか。また、平成12年7月29日(土)、今のところ最初で最後となっている家内との境川土手歩き(町田から大和の約10km)は、川歩きの一つとして今でも強く私の印象に残っている。同時に家内が境川を背景に撮ってもらった記念写真は、私の歩きの出発点となっている。

 そして、先日起きた東日本大震災のような非常事態を想定し、自宅を目指した歩きとなり、それから趣味としての鉄道つたい歩きと動機が順次変化して行った。なお、川から鉄道に鞍替えしたのは、川は同じような風景で変化に乏しいと感じた、そして始点と終点へのアクセスが大変と感じたからだ。

 最初の頃の鉄道つたい歩きは、今のような「こだわり鉄道つたい歩き」ではなく、終点のみ自分が目標とする駅に到達できてばOKであった。また、途中の道中記録や駅舎到達時刻を今のように時分単位でメモはしていなかった。マラソンレースが、最初トラックを数周回って、市街地に出るように、私のウォーキングも首都圏や関東地区の大半の踏破を終え、常磐線、東北本線、中央本線、東海道本線、山陽本線、青い森鉄道、いわて銀河鉄道、しなの鉄道、南海高野線、近鉄京都線、大阪環状線のエリアへと拡大して行った。

歩きの魅力とは

(1)一日をひとりで楽しむことができる。
(2)ウォーキングを通じて身近なところに達成感を味わうことができる。
(3)コースが一生かけても歩ききれない程無数にあり飽きない。
(4)ウォーキングは、天気と同様、誰にでも話題を提供できる。
(5)ウォーキングは、心肺機能を高めると同時に血液の循環をよくし健康増進につながる。
(6)ウォーキングは、ゆったりとした考える空間を与えてくれる。
(7)ipod(CD・MDウォークマン)を通じて、音楽の鑑賞や語学の勉強もできる。
(8)移動時間を利用して様々な勉強ができる。
(9)物見遊山することにより歴史や地理等見聞を広めることができる。
(10)ウォーキングは、ストレス解消をしてくれる他明日へのエネルギーを与えてくれる。

ウォーキング記執筆の動機とは

 ウォーキング記(紀行文)は、横浜線の新横浜駅で1,000km(平成13年10月)を突破したことをきっかけに思いついた。これまでの現地での印象や出来事を中心に記載した活動状況をまとめ、興味のある方に紹介することで、更なる自分への挑戦の励みにつながると考えたからだ。また、記録がなく歩きだけの趣味では、これまでの時間と感動が無駄になると考えたからだ。以下、節目の営業キロを踏破した日時・路線は次の通り。

 2,000km突破(平成15年8月)久留里線(横田駅)
 3,000km突破(平成17年7月)東北本線(氏家駅)
 4,000km突破(平成19年5月)真岡鉄道(下館二高前駅)
 5,000km突破(平成21年8月)東北本線(二本松駅)
 6,000km突破(平成23年8月)山陽本線(尾道駅)